佐々木酒造店の酒蔵の様子

宝船 浪の音

地元の米、水で醸される酒ー宝船浪の音

明治4年(1871)創業の佐々木酒造店は、
宮城県名取市の閖上で創業しました。

「故郷に寄り添う酒」を目指し、 地元の食、生活、文化の中で愛され、 地酒「宝船浪の音(ほうせんなみのおと)」 は多くの人々に呑まれ続けてきました。

2011年3月に起きた東日本大震災 による津波で蔵は全壊しましたが、 翌2012年には仮設の酒蔵での酒造りを再開。

約8年半、創業の地での再建を目指しながら宝船浪の音を醸し続け、 2019年に閖上に新しい酒蔵を復興させました。
これからも地元の人の想いや土地の物語、復興への感謝の気持ちを酒に込め、 ご支援を頂いた全国、世界中のみなさまにお届けしてまいります。

宮城県名取市閖上地区の地図イメージ
Ingredients

こだわりの材料

古くから米どころとして知られる宮城県。佐々木酒造店では、主に宮城県産米に加え地元契約農家さんが作った名取市産米を使用しています。

佐々木酒造店 お米のこだわり

酒の命の仕込み水は、蔵の目の前を流れる名取川の伏流水、せりの産地として名高い市内余田地区のせり田の水を使っています。

佐々木酒造店 水のこだわり
飲んでくださるみなさまへ

私たちがつくっているのは、みなさまの毎日に寄り添うお酒です。 うれしいことがあった日も、ちょっと悲しいことがあった日も。

私たちのお酒を「あ、いいな」を思っていただけたら、 ぜひ名取市閖上にも遊びに来てください。

宝船浪の音 純米吟醸と赤貝のなめろう
宝船浪の音(ほうせんなみのおと)

宝船とは古くから神さまや宝物が積み込まれた船のことをいいます。酒蔵のある閖上(ゆりあげ)は、昔からたくさんの魚が水揚げされた港町。

朝早く、寄せては返す浪の音が鳴り響くなか港を出て、網を引き、そして大漁旗をなびかせ帰ってくる漁船の姿は沢山の幸を地元にもたらす宝船でした。

漁師たちは陸に上がると、宝船浪の音と肴を楽しんで明日の英気を養ったと言います。

蔵元のある名取市閖上地区

佐々木酒造店のお酒は地元の食に寄り添い、一家団欒、晩酌はもちろん、お盆にお正月、お祭りがあれば神さまに上げ申し、飲み交わし、町中の哀楽の中で振舞われ、長い間、地元の力水として親しまれてきました。

東日本大震災ですべてを失いながら、再び閖上で酒蔵を再建させたのは、屋号「浪の音」の通り閖上に響く浪の音を聞きながら、地元の米、地元の水、故郷の物語を日本酒にしていこうと考えたからでした。

この三種の織り成す発酵こそが日本酒、地酒を生み出すと佐々木酒造店は考えています。

復興する閖上は海の幸、山の幸が集まり、素敵な風景が広がる魅力的な町になりました。機会がございましたら、是非、酒蔵のある閖上にお越し下さい。

心よりお待ち申し上げます。

店主

宮城県名取市閖上地区の風景写真